実が落ちる前に

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綾辻行人の「殺人方程式 切断された死体の問題」の感想とトリックのメモ(ネタバレあり)

 

 


殺人方程式 〈切断された死体の問題〉
 

 新興宗教団体の教主が殺された。儀式のために籠もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。二ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は? 真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリ会心作!

講談社文庫文庫本裏)

 

 

感想(ネタバレあり)

 主役はトリック、トリックありき(悪い意味ではなく)のお話でした。

建物から別の建物に死体を移動させるというと、島田荘司さんが得意なイメージですが、綾辻さんのトリックもなかなか大胆だ(゚д゚)!

ただ、共犯者が要るという点がトリックの残念なところかなと思いました。共犯者、しかも脅迫して得た共犯者なんて(トリックの)穴以外の何物でもないので。共犯者が首のない死体を見た途端卒倒する可能性もあるし、警察に駆け込む可能性もある、頭の回る共犯者なら望遠レンズで犯人を見るだろうし。どうせあれこれ考えたり用意しなきゃいけないのだから、共犯者なしで何とかしてほしかったです。共犯者を使うのなら、もっと手軽な殺害方法もありそうだし。

この面倒くさくてリスクの高い(共犯者のリスク、第三者に目撃されるリスク)トリックを使わなければいけない理由が弱い気がしました。おこもりが終わるのを待てない理由があればよかったです。

人間の頭部の重さは約4kgだそうです(文庫本349ページ)。4kgもあるのかあ……そりゃあ、肩も凝るわ(´・ω・`)

 

トリックのメモ

・切断された死体の問題→自分の体重よりも死体を軽くするため。左腕は微調整。そういえば、金田一少年の事件簿の「魔術列車殺人事件」にも似たようなトリックがありましたね。ただ、本文中に犯人と被害者の体重が出てきたっけ……?被害者がデブだったというのは書いてあった気がするけど、犯人については書いてあったかどうか……もう一度読み直してみます。