実が落ちる前に

自作小説を公開するブログです。暇なとき、読んでいただけたらうれしいです。小説は作品ごとにカテゴリー分けしています。日記や雑文はその他カテゴリーです。

ドライアイスの事故①爆発・凍傷(やけど)・二酸化炭素中毒

ドライアイス二酸化炭素(CO₂)を固体にしたものです。ドライアイス二酸化炭素の特徴は、

ドライアイスの温度は-78.5℃

・常温下で固体(ドライアイス)→気体

・固体→気体になるとき体積は750倍に膨張

ドライアイスを常温におくと白い煙が出るが、これは水と氷の粒。CO₂ではない

・CO₂は空気よりも重く、底に沈殿する性質がある

ドライアイスを水に溶かせば炭酸水

・CO₂自体は人体にとって無害だが、空気中のCO₂濃度が一定以上になると有害

・高濃度のCO₂を吸引すると、二酸化炭素中毒になる

・高濃度のCO₂の吸引による死因は、酸欠ではなく二酸化炭素中毒

 

上記の特徴により、ドライアイスでは以下の事故が起こりやすい。

ドライアイスと水を密閉容器に入れて爆発

ドライアイスと水をペットボトルやビンなどの密閉容器に入れると爆発する(気化したときに膨張するため)。昭和30年代からドライアイスによる爆発事故が頻発。ドライアイスを水に溶かしてサイダーを作る(炭酸水を作る)という実験が子供たちの間で流行ったため。また、理科の実験でも爆発事故が起きている。

ドライアイスの爆発の威力は、

・ペットボトルでは、容器だけでなく飲み口やキャップなどの固い部分も破壊された

・近くにおいたマネキンに破片が刺さり、マネキンの表面がえぐられた

・厚さ5mmのアクリル板を破片が貫通

事故では、顔に破片が飛んでくることが多かった。失明した子もいた。ドライアイスによる爆発事故を防ぐためには、ペットボトルやビンではなく、開放したナイロン袋にドライアイスと水を入れるなどの工夫が必要。

 

ドライアイスによる凍傷事故

ドライアイスをじかにふれると凍傷する。子供では口に入れる事故も発生している。

 

ドライアイスによる二酸化炭素中毒

2012年、棺の中の亡父と最後のお別れ(頬ずりなど)をしていた女性が意識不明になり、その後死亡。腐敗防止用のドライアイス二酸化炭素中毒を起こしたため。

二酸化炭素は、酸素の20倍の早さで血液中に溶け込む。アシドーシス状態になり、脳をはじめとした各器官が機能不全に陥りやがて死ぬ。二酸化炭素中毒は酸欠で死ぬわけではないということです。

空気中の二酸化炭素濃度と二酸化炭素中毒の関係

3~4%:呼吸が早くなり、回数が増える。頭痛や吐き気

10%:1分で意識を失う

30%:短時間で死ぬ可能性

50%:死亡

(20%を超えると数秒で死ぬという情報も)

炭酸ガス吸入法

麻酔法一つで、70~80%の炭酸ガスを吸引すると1分弱で完全麻酔状態になる。ここで吸引をストップすれば蘇生するが、吸引を続けると数分で死亡する。

 

ドライアイスによる二酸化炭素中毒の死亡事故は倉庫や保冷車で起きることが多い。

 

ドライアイスを取り扱うときや、密閉度の高い室内で暖房器具を使用するときは換気に注意した方がよいですね。暖房器具の場合はCO中毒の危険もありますし。

CO₂は床や底にたまるので、換気をするときは天井近くの換気扇を回すのでは効果は小さい(COは空気よりも軽いので換気扇でもCO中毒予防効果あり)。窓やドアを開けるか、扇風機やサーキュレーターで空気を対流させながら換気するとよいと思う。

しゃがむ・寝るなどの頭を低い位置にする姿勢だと、CO₂中毒になりやすい。葬式の事故の通り、部屋いっぱいをCO₂で満たすようなドライアイスの量でなくても局所的に高濃度のCO₂があれば死亡事故の可能性あり。最後のお別れということは数秒から長くても数分?CO₂の濃度が高ければ、そのくらいの時間で死亡するということですね。