実が落ちる前に

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周木律の「眼球堂の殺人」の感想(ネタバレあり)メフィスト賞受賞作


眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)
 

神の書、〝The Book〟を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人が記者・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・轟木煬の巨大にして奇怪な邸宅〝眼球堂〟だった。二人とともに招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。密室、館。メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ

(文庫本裏より)

 

感想(ネタバレあり)

神の書を探すって、なんだかワンピースのロビンみたいですね。

殺人が始まってからは終始イライラしながら読んでしまいました。主人公たちが白目に降りない、柱に触らない、間近で見ない。さっさと降りて確かめにいけばいいのに。本当に登れないのか、大理石で滑るのか、そこがはっきりしないと、読者は考えるための材料がそろわないじゃん。あの柱、絶対動くだろ、とか、柱が上下するんじゃないの、とか中がエレベータになっていたりして、とか、秘密の通路は?など、色々考えてしまいました。柱は動かない、床は滑るからはしごはかけられないということを主人公たちがちゃんと確認してくれて初めて、「こりゃ無理だ、どうやってやったんだ?不思議だな」となるのに。遠目に見て、ただ「無理だろう」ではこっちは可能性を捨てていいのかどうか迷う。家探しもなかなかしてくれないし。

天才が集まっているわりに、さすが!という推理もありませんでした。しかも、結局最後降りているし……最初っから降りろよ(-"-)トリックや見せ方は、コナンの方(霧天狗伝説殺人事件単行本11巻)が上手だと思う。

 

それにしても、自分の城に呼びつけて、落とし穴に落として勝った!というのはちょっとなあ……それが天才のやることなのか。彼女に至っては、パパが作った装置の中で呼び出しているだけだし、天才数学者なのに、そんなことが楽しいのかな、と。