実が落ちる前に

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東野圭吾「さまよう刃」の感想とトリックのメモ(ネタバレあり)

 


さまよう刃 (角川文庫)
 

 長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える——。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

(角川文庫文庫本裏)

 

感想・トリックのメモ(ネタバレあり)

長かったです。前半部分で菅野が逃げたため捕まえられなかったことを除き、事件は解決しています。不明な点も、菅野の行方以外はありません。なので、菅野が逃げ長峰が菅野の後を追っていった以降は、話が間延びしているような印象でした。長峰の動きも、描写はペンションの中のことがほとんどで、警察や世間の目から隠れながら菅野を追うというハラハラや緊張感があまり書かれていなかった。それがあれば、ドキドキしながら読むことができたのかもしれないけど。視点の数が多いのも緊張が続かない・長峰に共感しづらい原因だったかも。共感しかけたところで、次の視点に行っちゃうから、共感したいのに気持ちが途切れてしまう。

 

密告電話については、最後までだまされていました。さまよう刃って長峰のことではな

くて警察官のことだったのですね。

密告電話と誠が警察に告げ口したページのメモ。

76ページ「犯人の名前」←誠72ページ

314ページ「廃業したペンション」←誠308ページ

456ページ「菅野は上野駅

 

少年法や少年犯罪を取り上げた作品だけど、本当に「取り上げた」だけの作品でした。

 

さまよう刃」は映画化(2009年10月10日公開)されました。 寺尾聡さんが主演でした……けど、寺尾聡が高校生のお父さん役って、年齢的に無理があるような(^^;)おじいちゃんに見えるよ。


さまよう刃 [ 寺尾聰 ]